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2023.07.30

有給休暇と向き合う【はじめの10歩(8)-3】

創業期の労務の体制づくりを徹底サポート!!

東京都目黒区の社会保険労務士、
社労士事務所SteadyStep <ステディステップ> です。


従業員を雇った時、会社は労務といわれる作業を行う必要があります。
( 「労務」についてはコチラ
労務に含まれる作業はとても幅が広く、気づいたものから取り組むと、作業ミスや必須の作業の見落としが発生します。


そこで当事務所では、ミスや見落としを防ぐために、
新規創業の会社や初めて従業員を雇った会社が取り組む労務を10項目にまとめ、「はじめの10歩」と名付けて提案しています。
前回、前々回と、有給休暇の概要をQ&A形式で確認しました。
今回も引き続き、有給休暇にまつわるお話です。

<有休休暇とどう向き合うか>

有給休暇を嫌う経営者は多いです。
「なぜ働かない日に給料を払うのか」
「私がサラリーマンのころは有給休暇なんて取らなかった」
「有給休暇を使われるなんて納得いかない」


お気持ちは重々分かります。
ですが、まずはあきらめてください。
なぜなら、法律でそう決まっているからです。


有給休暇の存在はどうすることもできない現実だと諦め、
そしてそこから立ち上がって、法律の決まり中で、有給休暇を会社にとってプラスに働かせることを考える、
それが経営者のあるべき立ち位置ではないでしょうか。


例を出します。
サッカーをしているときに、「ボールを手で持てないなんて納得いかない!」とボールを手で持つでしょうか。持たないと思います。
では、「働かないのに給料が発生するなんて納得いかない!」と有給休暇に関する法律を無視してもいいのでしょうか。
社長がおっしゃっているのは、そういうことです。


また、インターネットやSNSがこれだけ普及している現代においては、調べれば何でも分かります。
生成AIなら、調べる必要もなく、質問するだけです。
働き手のみなさんは、最低限のことは分かっています。会社は、働き手を甘く見てはいけません。
「有給休暇を与えない・使わせない」、「有休休暇を取りづらい雰囲気がある」、「有休休暇の日数が法律通りではない」、
そのようなことがあれば、『うちの会社はおかしい』と、あっという間に会社の悪評が広がってしまいます。

<有給休暇を前向きに活用する>

ここまで見てきたように、避けようのない現実として、有給休暇は存在します。
ですから、発想を変え、職場環境の向上や従業員のモチベーションアップのために有給休暇を前向きに活用しましょう。


従業員のモチベーションを上げる有給休暇の活用方法とは何でしょうか。
一番簡単で分かりやすい方法は、「有給休暇を取りやすい職場環境を作ること」です。
使いたいときに有給休暇を使えないと、従業員のモチベーションが大きく下がってしまいます。
経営者や管理者が有給休暇の取得を推奨するだけで職場の雰囲気は変わり、『会社の売り上げだけでなく従業員にも配慮してくれる会社』という印象を従業員に与えることができます。


もちろん、「有給休暇を使え」と口で言っても、実際に有給休暇を取れる状況でなければ意味がなく、逆にモチベーションが下がります。
有給休暇を取る余裕がない理由が、業務フローや業務量、業務のやり方にあるならば、業務の改善を進めていくことも必要になります。


逆に考えますと、有給休暇を取得しやすい職場環境を目指すことは、
不必要な業務の統廃合、個人で行っていた業務をチームでの処理に転換する、紙での作業のデジタル化、など、
業務の見直しや改善を行うきっかけになるかもしれません。


本記事は、筆者個人の見解によるものです。
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 東京目黒区 ◇ 社会保険労務士
 社労士事務所 SteadyStep <ステディステップ>
  過去のブログはこちら↓
   https://steadystep.jp/blog/index/
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社労士事務所 SteadyStep

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〒153-0061
東京都目黒区中目黒3-6-2 中目黒F・Sビル5F

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社会保険労務士 秋澤 一宏

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13200288(東京都社会保険労務士会)