社労士事務所 SteadyStep
Blog
ブログ
2023.11.20
選ばれる会社になる(6)労務トラブルを起こす社長
創業期の労務の体制づくりを徹底サポート!!
東京都目黒区の社会保険労務士、社労士事務所SteadyStep <ステディステップ> です。
前回に引き続き、「選ばれる会社になる」というテーマでお送りします。
(前回までの記事はコチラ)
前回の記事では、従業員との間で発生しやすいトラブルについて紹介しました。
続く今回のテーマは、『トラブルを起こしやすい経営者』です。
雇用に関するトラブルが発生やすい会社には、経営者の考え方に共通点があります。
そこで、今回の記事では、トラブルが発生しやすい経営者のタイプについて紹介します。
<開き直り型>
労務に対してマイナスイメージをお持ちの経営者様から、以下のようなことを言われます。『法律通りに労務をやったら商売にならないよ!!』
たしかに、労務を適法に処理すると、いい加減にするよりも手間やお金がかかります。
ですので、「なぜ法律を馬鹿正直に守らないといけないのか。」とお感じになるのはもっともです。
しかし、「法律なんて守れない」と開き直ることは、サッカーの試合でボールを手に持ってゴールに投げ込むようなものです。
法律を守ることは目標ではなく、前提条件です。
加えて、現代は調べれば何でもわかるインターネットの世の中です。
「法律に違反していても従業員には分からない。」と甘く考えていると、SNS等に「うちの会社はブラック。」などと書き込まれ、会社の評判に悪影響を与える可能性もあります。
<自社ルール型>
労務に取り組んでいたとしても、法律の決まりに合わない“自社ルール”になっているケースがあります。取り組みの内容が法律に違反していれば、せっかくの取り組みもトラブルの原因になります。『当社は、自社ルールを運用しているので問題ないです!!』
このようにおっしゃる経営者様がいますが、法律に違反したルールが許されることはないですし、法律違反の放置は、「うちの会社はおかしい」とSNS等に悪評を書かれる原因になります。
労働関係の法律は努力目標ではなく会社の義務です。自社でルールを決めているから大丈夫、というわけではありません。
<労務放置型>
労務に含まれる事項はとても幅が広く、「労務の何をどうしていいか分からない!」という悩みを抱える経営者様は数多くおられます。そのため、
『労務は、何から手を付けていいか分からないので、何もしていません。』
このように言われることも多いのですが、
どうしていいか分からないからと労務を放置してしまうと、会社は大きなリスクを抱えることになります。
例えば、
『残業代を適切に支払っていなかった結果、過去にさかのぼって未払い残業代の支払いが必要になった。』
といったニュースを聞いたことはないでしょうか。
このような事案は、大企業だけの話ではありません。むしろ、零細企業の事業主様こそ注意すべきです。
というのも、仮に100万円の未払い残業代を支払うとなった場合、大企業であれば経営上の影響は小さいかもしれませんが、小規模事業主にとっては事業の存続が危ぶまれる事態になりかねないからです。
当たり前のことですが、「知りませんでした。」は通用しません。
<労務に正しく向き合う>
ここまで、雇用に関するトラブルが発生しがちな経営者の考え方を3パターン紹介しました。御社はいかがでしょうか。労務の無視や放置、不適切な処理は会社に悪影響を与えます。
一方で、労務を適切に処理することで、従業員のモチベーションや会社に対する納得感を高めることができ、このことは、連載で何度も取り上げている「選ばれる会社になる」ことにつながります。
昨今、特に若い世代の方は、仕事を選ぶにあたって「有給休暇」や「残業代」などが適正に運用されていることを重視する傾向があります。労務を適正に管理することは、手間やコストではなく優秀な人材を獲得するための投資と言えます。
この話は次回に続きます。(右下の<次へ>をクリック!)
記事の内容は、公開日時点の法令に準拠しています。
————————————————————————–
東京目黒区 ◇ 社会保険労務士
社労士事務所 SteadyStep <ステディステップ>
過去のブログはこちら↓
https://steadystep.jp/blog/index/
————————————————————————–
(C)2023 社労士事務所SteadyStep
Access
事務所情報
Company
Address
〒153-0061
東京都目黒区中目黒3-6-2 中目黒F・Sビル5F
Representative
社会保険労務士 秋澤 一宏
License Number
13200288(東京都社会保険労務士会)