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2023.05.20

「賃上げ」とどう向き合うか(2)

創業期の労務の体制づくりを徹底サポート!!

東京都目黒区の社会保険労務士、
社労士事務所SteadyStep <ステディステップ> です。
今回のテーマは「賃上げとどう向き合うか」です。


前回の記事では、今年の大企業の賃上げ率が定期昇給とベースアップを合わせて3%台後半となったこと、
そして、中小・零細企業は賃上げだけでは大企業に対抗できず、従業員の定着や長期勤続のためには職場の雰囲気や働きかたも含めた会社全体の改善が必要、
ということをお伝えしました。


では、職場の雰囲気や働きかたの改善とは具体的にどのようなものでしょうか。

<職場の雰囲気や働きかたの改善>

①職場内の風通しのよさ
管理者も含めて、スタッフ間で意見を言いにくい空気はありませんか?
甘えやなれ合いは厳禁ですが、適切なコミュニケーションには、会社への愛着や会社に貢献しようという思いを高める効果があります。


②成長の実感
日々の勤務の中で職業人としての成長を実感できることは、会社や仕事に対する納得感につながります。
その方に合った適切なレベル・量の業務を与え、仕事ぶりを評価しフィードバックを行うことで仕事の充実感が生まれます。


③適切な労務管理
サービス残業をさせていませんか。残業代は適切に計算していますか。有給休暇を取りやすい職場の雰囲気は作られていますか。
SNSやYouTubeで何でも調べられる時代です。従業員さんも法律のことは分かっています。
法律や時代の流れに沿わない対応が重なると、「ウチの会社はおかしい」と従業員さんの不満がたまる原因になります。


④ワークライフバランス
考え方は人それぞれではありますが、「仕事は仕事」の時代です。
「手を抜くわけではないけれど、仕事は仕事としてプライベートと区別したい。」
「与えられた仕事はきちんとやるけれど、会社にすべてをささげるのは嫌だ。」
このように考える人が増えています。
残業や休日出勤の多さを自慢する時代ではありません。それではブラック企業と言われてしまいます。

<従業員から選ばれる会社になる>

職場の雰囲気や働きかたを含めた会社全体の改善はなぜ必要なのでしょうか。
その理由は、従業員の定着や長期勤続のためには、「お給料以外の従業員から選ばれる理由」が大切だからです。


職場の雰囲気や働きかたが良好であることは、従業員が会社を選ぶ重要なポイントです。
「お給料はそこまで高いわけではないけれど、この会社が好きだし、この会社で働きたい。」
このように思ってもらうことが、人手不足の時代に中小・零細企業が生き残る道ではないでしょうか。


自社のやり方に合う人間だけ残ればいい、辞めてしまってもまた採用すればいい、そんなことを言っていられる状況ではありません。
採用難の時代とはすなわち、会社が従業員を選ぶのではなく、会社が選ばれる時代です。従業員から選ばれる理由が会社には必要なのです。


従業員を甘やかす、従業員にいい顔をする、といったことではありません。
一方で、「雇ってやってるんだ」という発想では対応できない時代になっています。
会社と従業員とが、対等な関係で会社の発展のために協力し合う、そういった関係性がこれからは必要でしょう。


本記事は、筆者個人の見解によるものです。
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     東京目黒区 ◇ 社会保険労務士
 社労士事務所 SteadyStep <ステディステップ>
      過去のブログはこちら↓
   https://steadystep.jp/blog/index/
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  (C)2023 社労士事務所SteadyStep

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社会保険労務士 秋澤 一宏

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