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2023.06.30

投資としての人件費

創業期の労務の体制づくりを徹底サポート!!

東京都目黒区の社会保険労務士、
社労士事務所SteadyStep <ステディステップ> です。
本日もよろしくお願いいたします!


経営者は、「賃上げ」や「人件費」といった言葉を耳にすると、反射的にネガティブな気持ちになりがちです。
しかし、見方を変えると違った一面が見えてきます。今回の記事を読むと、「人件費」に対するイメージが変わるかもしれません。

<投資としての人件費>

最低賃金が毎年30円程度上がり、そして世の中全体でも「賃上げ」が話題になることが多い中、
「なんとかして人件費を抑えたい、できることなら削減したい。」
と、人件費に頭を悩ませる会社は多いのではないでしょうか。


たしかに、人件費はその他の経費と比べれば削りやすいですし、非効率な業務やダラダラとした勤務による無駄な人件費は削減する必要があります。


しかし、人件費を削るばかりでは商売がやせ細ってしまう危険性があります。
たとえば、人件費を抑えるために、全体の人数を削減すると、同じ業務量を少ない人数でこなすことになるため、一人一人の業務負担が増します。
すると、仕事をする中での余裕がなくなり、最低限の作業をこなすことで精いっぱいという状態になります。
この状態が続くと、顧客満足度が下がり、最終的に売り上げも下がる、ということが起こります。


このような状態を避けるためには、発想の転換が必要です。
人件費は経費ですが、見方を変えれば売り上げをあげていくための投資です。なぜならば、最終的に売り上げを作るのは従業員だからです。
売り上げアップのために設備投資や広告宣伝への投資を行いますが、設備や広告への投資と同様に、人件費は従業員への投資であり、売上アップのための手段と言えます。
増加した人件費以上に売り上げが増えれば、投資としては成功なのです。

<イメージではなく数字で考える>

このような話をすると、「人件費を増やすなんて無理。」という声が聞こえてきます。
しかし、「人件費=負担」というイメージが強すぎるのではないでしょうか。実際に数字で考えると、この点を冷静に捉えることができます。


例えば、従業員の時給を一気に50円上げるとしたら、皆さんはどのようにお感じになるでしょうか。
「そんなことしたら経営が成り立たない!」とお感じになるでしょうか。


月100時間働くアルバイトスタッフが10人いるとして、全員の時給を50円上げたとき、
100時間×10人×50円=50,000円 となります。


もちろん、5万円は安い額ではありません。
しかし、「絶対に出せない額」でしょうか。「昇給なんて無理!」と決めつけていないでしょうか。
5万円で従業員のモチベーションを高めることができれば、悪くない買い物ではないでしょうか。


また、別の角度から考えますと、人件費を5万円増やすということは、
時給1000円で月に50時間働くスタッフを雇える、ということです。
この記事の前半で、人件費の削減により商売がやせ細ってしまう、と書きました。
しかし、積極的に人件費を使っていくことで、上記の流れを逆回転させ、顧客満足度や売り上げを上げることができます。


本記事は、筆者個人の見解によるものです。
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     東京目黒区 ◇ 社会保険労務士
 社労士事務所 SteadyStep <ステディステップ>
      過去のブログはこちら↓
   https://steadystep.jp/blog/index/
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