社労士事務所 SteadyStep
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2023.12.30
選ばれる会社になる(10)労務はなぜ必要か_4
創業期の労務の体制づくりを徹底サポート!!
東京都目黒区の社会保険労務士、社労士事務所SteadyStep <ステディステップ> です。
これまでの連載では、「働き手から選ばれる会社になる」というテーマで、労務の必要性についてお伝えしてきました。
今回は、ここまでのまとめとして、なぜ労務が必要なのか、改めて考えます。
(前回までの記事はコチラ )
<労務はなぜ必要なのか(労務の必要性)>
これまでの記事では、○ 人手不足の時代には、働き手から選ばれる会社にならなければ生き残れない
○ 働き手から選ばれるための要素を増やすためには、労務への取り組みが必要
○ ゆえに、これからの時代を会社が生き残るためには、労務への取り組みが必要
といった内容を中心にお伝えしてまいりました。
人口減少によって働き手が減り、企業間での働き手の取り合いが発生する中、働き手から選ばれる会社にならなければ従業員を確保できません。
従業員を確保できないことには会社の成長は無く、最悪の場合、経営が行き詰まってしまう可能性もあります。
また、賃金を上げるだけでは働き手から選ばれる会社になることはできません。
なぜならば、中小企業が賃金を上げたとしても、賞与や福利厚生といった要素も含めると大企業に対抗することは難しく、同水準の給料であれば働き手は大企業に流れてしまうからです。
そのため中小企業は、賃金に加えて、賃金以外の働き手から選ばれる要素を増やす必要があります。
賃金以外の働き手から選ばれる要素とは、会社や仕事に対する納得感、柔軟な働き方、やりがいや自己成長の実感など数多くあります。
そして、労務と言われる作業によりこれらの要素を増やし、伸ばしていくことができます。
このような理由から、
『会社がこの先の社会で生き残るために、労務に取り組み働き手から選ばれる要素を増やすことが必要』
と言うことができるのです。
<労務に向き合う意識を変える>
一方で、労務は無視されたり後回しにされたりしやすい作業でもあります。というのも、労務の効果は「売り上げが○円上がった。」といった具体的な数字には表れないためです。
しかし、労務は会社の利益に確実に貢献します。
なぜならば、労務に取り組むことで働き手から選ばれる会社になり、その結果、従業員の定着率やモチベーションを高めることができるからです。
また、「人件費を1円でも安くしたい。」というコストカットの発想だけでは成り立たない時代が来ています。
人件費の削減だけではなく、必要な部分に適切に投資して従業員の能力やモチベーションを引き出す、このような意識改革が求められています。
一方で、労務に取り組み労働条件や職場の働きやすさを向上させることと、従業員を甘やかすことや従業員にいい顔をすることはイコールではありません。
例えば、周囲に悪影響を与える従業員に対しては淡々と指導を行う、従業員の待遇に例外(特別ルール)を作らない、といったメリハリをつけた対応が必要でしょう。
従業員を抑圧してはいけませんが、従業員のご機嫌を取る必要はなく、ダメなものにはダメとはっきり言うことが大切です。
<時代の変化に危機感を持つ>
当事務所では、「労務に取り組まなければ働き手が確保できず会社が生き残れない」という危機感を多くの会社に持っていただきたいと思っています。しかし、多くの中小企業は労務の重要性に気づいていません。
求人を出せば応募があった時代は終わりました。
とりあえず給料を払っていれば大丈夫、という時代も終わりました。
「辞めてしまってもまた採用すればいい。」このようなことを言える時代ではありません。
このような時代にあって、少しでも早く労務への取り組みを始めることで、働き手不足が今以上に深刻な問題になった未来に、人材確保の面で他社をリードすることができます。
この記事が、労務への取り組みを進めるきっかけになることを願っています。
本記事は、筆者個人の見解によるものです。
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東京目黒区 ◇ 社会保険労務士
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