社労士事務所 SteadyStep
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2023.10.30
選ばれる会社になる(4)労務は無視されやすい
創業期の労務の体制づくりを徹底サポート!!
東京都目黒区の社会保険労務士、社労士事務所SteadyStep <ステディステップ> です。
前回に引き続き、「選ばれる会社になる」というテーマでお送りします。
(前回までの記事はコチラ)
<労務はスルーされやすい>
前回は、・労務とは、事務的な作業から創造的な作業までを含む幅の広い概念である
・幅が広く含まれる事項が多いため、労務に取り組む際は優先順位をつける必要がある
・優先順位をつけるために、労務を「守りの労務」と「攻めの労務」に分類し、「守りの労務」から取り組む
といった内容を紹介しました。
これまでの連載では、「労務への取り組みが必要である理由」や「労務にどのように取り組むか」といった点をお伝えしてきました。
今回は、少し話が変わり、「労務はスルーされやすい」という悲しい現実がテーマです。
労務がスルーされやすい理由は、主に3点あります。
①売り上げにつながらない(と誤解されている)から
②スルーしてもデメリットがない(と誤解されている)から
③そもそも何をしていいか分からないから
今回は、これらの点について考えます。
<労務は売り上げにつながらない?>
労務の効果は、売り上げや利益の数字にはっきりと表れるわけではなく、『労務に取り組んだから売り上げが○円増えた。』といった定量的なことは言えません。そのため、効果を体感しづらく、「労務に取り組んで何の意味があるのか。」と思われがちです。
しかし労務は、売上や利益に確実に好影響を与えます。なぜなら、労務への取り組みは、従業員の定着率やモチベーションの向上につながるからです。
従業員の定着率が上がるということは、勤続期間の長い従業員が増えるということです。長期にわたって勤務し経験豊富な従業員がモチベーション高く働いている、このような会社の売上や利益は、自然と伸びていきます。
逆に、従業員が定着しない会社は、採用活動や採用後のトレーニングに費やす時間が増えていき、本来の業務に使えたはずの時間が減っていきます。
また、定着率が悪く従業員の入れ替わりが多ければ、勤続期間の短い従業員が増え、社業についてのスキルと経験の蓄積が進みません。
これでは、売上を伸ばすことは難しいでしょう。
<労務をスルーしてもデメリットは無い?>
上記の通り、従業員の定着率が上がらず売り上げが伸びなくなる点は、労務をスルーするデメリットです。加えて、労務をスルーしていると、従業員との雇用に関するトラブルが発生しやすくなり、会社(経営者)が余計な時間やお金を浪費することになる、というデメリットもあります。
雇用に関するトラブルは、発生しないように予防することが対策の基本です。
というのも、トラブルが発生してからの対応の場合、会社が無傷で済むことはほとんどないからです。
従業員との対応や弁護士・社労士などとの連絡に時間を取られ、通常の業務に使う時間が奪われていきます。
さらに、未払い残業代や解雇の事案では、多額の金銭負担が会社に発生することもあります。気力・体力面の負担もバカになりません。
これらの負担は、労務に取り組んでいれば発生しなかったはずものです。
<労務に取り組むメリット>
繰り返しになりますが、・従業員の定着率やモチベーションの向上につながること
・トラブル対応のための余計な時間やお金の浪費を避けること
労務に取り組むメリットとして、この2点をあげることができます。
さらに、一番大きなメリットとして、「働き手から選ばれる会社になれること」があります。
この点は、メリットというだけではなく、労務に取り組む目的、労務の存在意義と言ってもいいかもしれません。
人口減少・働き手不足により、会社が働き手から選ばれる時代が来ました。
このような時代に、労務に取り組み働き手から選ばれること無くして、会社は生き残ってはいけないでしょう。
この話は次回に続きます。(右下の<次へ>をクリック!)
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東京目黒区 ◇ 社会保険労務士
社労士事務所 SteadyStep <ステディステップ>
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