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2023.11.30

選ばれる会社になる(7)労務はなぜ必要か_3

創業期の労務の体制づくりを徹底サポート!!

東京都目黒区の社会保険労務士、
社労士事務所SteadyStep <ステディステップ> です。


ここまでの連載では、「働き手から選ばれる会社になるために、”労務”と言われる作業に取り組む必要がある」という点を中心に紹介してきました。
(前回までの記事はコチラ


この連載の最大のテーマは、『労務の必要性を1社でも多くの会社に伝えること』です。
会社にとって労務は、これからの時代を生き残っていくために不可欠なものだと考えています。
そこで今回は、「労務が必要である理由」について改めてお伝えします。

<労務が必要である理由>

労務はなぜ必要なのでしょうか。
結論を言うと「働き手から選ばれる会社になるため」です。


人口減少による働き手不足が社会的な課題となっています。また、今後ますます働き手の不足が深刻化することが見込まれており、大企業は求人を増やして働き手の囲い込みに動いています。


このような時代に、中小零細企業は働き手の確保(採用)において大変な苦労を強いられるでしょう。
というのも、賃金、ボーナス、福利厚生などの労働条件について中小零細企業が大企業に対抗することは難しく、必然的に働き手は大企業に流れていくからです。


では、人手不足の時代に中小零細企業に打つ手はないのでしょうか。
私は、「働き手から選ばれる会社になること」が、中小零細企業が存続するための手段の一つだと考えています。


選ばれる会社になる、とは賃金を上げることだけではありません。賃金も大切な要素ですが、加えて会社に対する納得感や自己の成長実感、職場の働きやすさといった点も、選ばれる会社になるためには必要な要素です。
そして、これらの要素を増やしていくための施策は、“労務”と呼ばれる分野に含まれます。


すなわち、会社が人口減少の時代を生き抜くためには働き手から選ばれる必要があり、また、働き手から選ばれる要素を増やすためには労務への取り組みが必要、ということになります。
このような背景から、会社の存続のためには労務が必要、と当事務所では考えています。

<考え方をアップデートする>

また、労務への取り組みに加えて、労務や人を雇うことに対する考え方をアップデートすることも必要です。


「雇ってあげている」から「選んでもらう」への発想の転換は一つの例です。
「退職してしまってもまた採用すればいい。」そんなことを言える時代ではありません。雇ってあげている、という意識を捨てる必要があります。


また、「週5回・1日8時間勤務で残業もできる人以外いらない」というのも古い感覚といえます。
働ける時間に関わらず、各従業員の状況に合わせて、持てる能力を最大限発揮させることが求められています。


さらには、労務に要する時間や労力、お金をコストではなく、将来への投資だと捉えることも必要です。
労務は、法律上しかたなく作業を行うというだけではなく、優秀な人材を確保するための職場を作る作業です。
時間、労力、お金を投資して人材を確保し、投資したもの以上のリターンを得る、これが労務の本来の目的であると考えています。


最後に注意点です。「働き手から選ばれる会社になる」とは、決して「従業員にいい顔をする」「従業員の言いなりになる」ことではありません。賃金やその他の労働条件、職場の働きやすさの向上と、従業員に毅然と対応することは表裏一体です。


例えば、周囲に悪影響を与える従業員に対しては淡々と指導を行う、従業員の待遇に例外(特別ルール)を作らない、といったメリハリをつけた対応が必要でしょう。
ダメなものにはダメとはっきり言うことが重要です。


この話は次回に続きます。(右下の<次へ>をクリック!)
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 東京目黒区 ◇ 社会保険労務士
 社労士事務所 SteadyStep <ステディステップ>
  過去のブログはこちら↓
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社会保険労務士 秋澤 一宏

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